東小金井の本格ナポリピッツァのお店

「小金井産春菊」の生産者・土屋さんを取材させて頂きました。

2020/12/06
 
この記事を書いている人 - WRITER -
Kazuki Arizumi

こんにちは!
share pizzaオーナーの有隅です。

 

今回、
当店の2020年11月前半の期間限定メニュー
『シラスと小金井産春菊のピッツァ「ビアンケッティ」』で使用した「小金井産春菊」の生産者である土屋さんを取材させて頂きました。

 


春菊は通年手に入る野菜ですが、茎や葉が柔らかい旬は11月〜2月にかけての冬になります。

 

朝市で土屋さんからこのことを教えて頂き、

 

「11月の最初の期間限定メニューには春菊を使おう!」

 

と決め、『シラスと小金井産春菊のピッツァ「ビアンケッティ」』を販売し、多くのご好評を頂くことができました。

 

この記事では、
そんな今が旬の春菊を小金井市で生産している土屋さんは一体どのような「こだわりや想い」持ってらっしゃるのかを取材した内容をご紹介いたします。

 

「食品リサイクル堆肥」で環境に優しい野菜作り

土屋さんの農場では「食品リサイクル堆肥」を使用しているそうです。

 

「食品リサイクル堆肥」は小金井市が資源循環の一環として、市内の小学校などの生ゴミ処理機から出た乾燥物から堆肥を作り、希望する農家などに配布している環境循環型の「肥料」です。

 

小金井市がこのような取り組みを始めた背景には、小金井市が抱えるゴミ処理問題が挙げられると思われます。

 

小金井市は長らく自前の可燃ゴミ焼却施設を持っておらず、ゴミ処理を近隣自治体に全面的に依存していました。

 

そのため、ゴミの排出量自体を減らす活動を積極的に行い、2011年には「中規模都市のリサイクル率」で全国トップに、

 

さらに1人あたりのゴミ排出量の少なさが全国で2位になるほど、ゴミの排出量の削減に熱を注いでいました。

 

その活動の一つとしてこの「食品リサイクル堆肥」の配布があり、土屋さんも小金井市のこの活動に賛同してこの肥料の使用を開始したそうです。

 

当店が使用させて頂いた春菊もこの肥料を使った畑で栽培されました。


土屋さんは小学校にも野菜を提供しており、
そこで出た生ゴミを肥料として使用し、また新しい野菜を栽培する、という循環が生まれているそうです。

これまでは捨てられていたものを単なるゴミとして燃やしてしまうのではなく、そこに肥料という価値を付けて環境に貢献するという活動が行われていることを知りました。

 

私はこの話を聞いて、
環境に配慮して作られた野菜を使わせて頂く喜びを感じることができ、このような取り組みをしている小金井市で出店できたことを誇りに思いました。

 

土屋さんいわく、
この肥料を使うようになって野菜の味にも変化が起こり、より美味しくなったそうです。

 

ちなみに、
小金井市は令和2年4月1日から日野市、国分寺市と共同で可燃ゴミ処理施設を本格稼働させることが出来ました。

 

おからを肥料に?!

上の写真の白い部分は肥料として「おから」を使用しているそうです。

 

昨今、
おからは健康食品として注目されていますが、
そのタンパク質の多さから土屋さんは肥料におからを混ぜるという試みを始めていらっしゃいました。

 

おからの肥料としての効果は科学的にはハッキリと証明されてはいないものの、野菜にほんのりと甘味が加わるそうです。

 

長年の農家の感覚・味覚をもとに、使う肥料に工夫を施していらっしゃいました。

 

春菊は「生」が美味しい!

「土屋さんは春菊をどのように食べてもらいたいとお考えですか?」
と質問したところ、

 

「個人的にはサラダとか生の状態を味わって頂けたら」
とおっしゃっていました。

 

土屋さんの農場で採れた春菊が生でも食べられるのは、春菊の先の部分を収穫しているからだそうです。

 

今回当店で製作した「ビアンケッティ」では生の状態でご提供することは叶いませんでしたが、この話を聞いて新しいメニューの発想を得ることが出来ました。

 

(生ハムと春菊の後乗せとか美味しいかも・・!)

 

いずれ試作してみようと考えております。

 

最後に

 

当店は2020年の8月にOPENしたばかりのお店ですが、土屋さんの野菜には様々なピッツァでお世話になっています。

 

一時期、マルゲリータなどに使用していたバジルも土屋さんの農家で収穫されたものでした。

 

環境に配慮した農業の取り組み、土屋さんの農家としてのこだわりを知り、私自身大変共感した為、

 

11月後半の期間限定メニューでも土屋さんの農家で収穫された野菜を使用するつもりです。

 

当店は、

『安全な食材の「生産者の方々の想い」をお届けし、お客様に「食」をより楽しんで頂く』

というミッションを掲げて運営しております。

 

小金井で採れた地場の野菜を使用することで、
より新鮮な野菜を使用し、

 

「地元で採れた」という安心感をナポリピッツァに載せてお届けできればと考えております。

 

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!

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Kazuki Arizumi

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